「公益」とは,“私益・利益=利己”のためではなく,「利他」のために行うことです。
「公益=不特定かつ多数のもののために」とも言いますが,対象が特定または少数であることが問題なのではなく,本質的には,その活動が「求められているか」と受益の機会が「開かれているか」という点が大切となります。
公益の本質は,自分のため(私益)・自分たちのため(共益)ではなく,その活動を必要としている人などのために行うことです。
“自分や自分たちがしたいこと”ではなく,“求められていること(社会のニーズ)”に基づいて行うからこそ,共感する人が集まり,労力や資金などを提供して協力する人たちの輪が広がっていくのだと思います。
☆「市民公益活動」とは次のような活動を言います。
営利を目的とせず自主的に行う、不特定かつ多数のものの利益の増進に寄与することを目的とする活動であって、次のいずれにも該当しないもの。
(1)宗教の教義を広め、儀式行事を行い、及び信者を教化育成することを主たる目的とする活動
(2)政治上の主義を推進し、支持し、又はこれに反対することを主たる目的とする活動
(3)特定の公職の候補者もしくは公職にある者又は政党を推薦し、支持し、又はこれらに反対することを目的とする活動
(4)公益を害するおそれのあるものの活動
(5)公序良俗に反するおそれのあるものの活動